サイト制作をしていると、サイトの軽量化、表示スピードアップのために容量を減らす必要がありますよね。
サイト軽量化への影響は画像が一番大きく、基本的には圧縮してサイトに組み込むことが多いと思います。以前にコードレビューをいただいたときに、「画像は1MB以下にしましょう。」と教わりました。

そのため、WebPに変換し容量を小さくすることも多々ありますが、Figmaから書き出し→webサイトで変換し、再度ダウンロードと言った手順も、一つ一つは単純で簡単ですが、数が増えると手間です。フォルダの中もごちゃごちゃに。
そこで、Figmaのプラグイン「WebP Exporter」が便利だったのでご紹介です。導入、操作が簡単ですぐにWebPに変換した画像を書き出せるので重宝しております。
以下、使い方です
WebP Exporter使い方

プラグインを起動して、対象のフレームをクリック、プラグイン上に表示されたらExportを押すだけです。非常にシンプル。
複数のフレームも同時に書き出すこともできます。シフト+複数クリックをすることで選択することができます。
プラグイン導入

figmaのツールバーより、アクション(⌘+K)を選択します。
検索バーにて、webpと入力→一致するプラグインとウィジェットを検索→WebP Exporterと進み、保存をします。
WebP Exporterの機能
Enter filename:
【ファイル名】保存時の名前を入力します
Export:
【書き出し】とりあえずこのボタン押せばよいと思います。
Quality and Resolution:
【品質と解像度】高いほど容量が大きくなりますが、画質がキレイです。
書き出しの倍率:
複数にチェックが入っている場合は、zipファイルに倍率違いで複数枚ダウンロードされます。

Naming:
- convert to lower case(小文字に変換(デフォルトはこれ
- Preserve Layer Name(レイヤー名の保存
- Convert to Case Sensitive(大文字と小文字を判別
Folder structure
- Exprt for Android:オンオフを切り替える
Exprt for Androidってなに?
「Export for Android」は、Figmaでデザインした素材を Android開発用に適した形式でエクスポート するためのオプションです!
具体的には…
Androidアプリ開発では、さまざまな画面密度(dpi)に対応するために、以下のようなフォルダに分けて画像を保存します:
解像度 | Androidでのフォルダ名 | 倍率 |
---|---|---|
mdpi | drawable-mdpi | 1x |
hdpi | drawable-hdpi | 1.5x |
xhdpi | drawable-xhdpi | 2x |
xxhdpi | drawable-xxhdpi | 3x |
xxxhdpi | drawable-xxxhdpi | 4x |

つまり、「Export for Android」をONにすると…
- 選択した倍率(1x〜4x)に応じて画像が自動でリサイズされる
- それぞれのdpiに対応したフォルダに画像が保存される
使うべき人は?
- AndroidアプリのUIデザイナーさん
- エンジニアに納品する素材を準備する人
デザインをアプリ開発で使うならとっても便利な機能です!
Web用なら、基本はOFFで大丈夫ですね!
どれくらい違う?
figmaの基本機能のPNGで書き出した場合と、プラグインを使って書き出した場合の比較をしました。
単純にPNGで書き出しするときより、1/5程度まで容量が小さくなるのがわかりますね!
簡単なアイキャッチ | 複雑なデザインカンプ | |
PNG | 127KB | 10,5MB |
WebP | 33KB | 2.4MB(画像途中で切れていました。 |
pngで書き出してwebpに変換したほうが良いんじゃない?
サルワカ道具箱様やgoogle公式のsquooshを使用したほうが圧縮率が高いのでは?容量が減るんじゃない?
ということで、実際に試してみました。
簡単な画像 | 複雑なカンプ | 複雑なカンプ変換時 | |
WebP Exporter | 127KB→33KB | 10.5MB→2.4MB | 画像途中で切れる |
サルワカ道具箱様 | 127KB→24KB | 10.5MB→200KB | 画質の粗さが目立つ |
squoosh | 127KB→27KB | 10.5MB→× | webpに変換できず |
大きな画像はエラーが目立ったため、小分けに変換したり、jpegに変換したりして容量を抑えたほうが良いですね。
プラグインとツールで、何故差が出る?
プラグイン側の初期設定にて、「品質と解像度」が90%になっております。squooshなどはデフォルトで80%でした。
若干品質が高いため、容量が大きくなっていたのですね。
プラグイン側の設定を変更してやれば、更に容量を減らすことができます。ですが、品質を落としすぎるとぼやけてしまったりするかもしれません。
%表記を変化させましょう。
おすすめクオリティ設定
用途 | 推奨クオリティ |
---|---|
写真(人物・自然など) | 60〜80% |
UIキャプチャや図解 | 80〜100% |
アイコン・小さい画像 | 50〜70% |
速度最優先(中〜低画質OK) | 40〜60%(※画像の内容次第で調整) |
*大きなファイルを変換する際の注意点*
プラグインを使用したときは、最後まで変換されずに画像の途中で切れていました。
squooshを使ったときは、WebPに変換されずに、jpegになってダウンロードされていました。
pngで書き出し→webpにブラウザツールで変換した際は、解像度がかなり荒くなったり変換エラーが起きたりするため、一度確認したほうが良いでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。